2016-05-25

あっという間の5月のこと。



友人らと、田沢湖に行ってきました。
山のなかにある、まさに秘湯と言っていいような露天風呂へ。
まだ少し雪の残る景色と、原生林に囲まれて、ゆったり。
山を下る途中、まだ残る桜並木がありました。
雪から桜へ、そして、少し汗ばむ麓の季節へ。
冬から春、初夏へ、季節を一日で辿ったような、不思議な日帰り旅行でした。
先月の後半から、普段から会えない人と、ゆっくり話す時間が増えて。
より自分について考える機会が増えました。
そして、広く公開はしない、限られた場所で流れるだろう音楽を。
この期間にいくつか同時に作っていました。
たくさんの人に聴いてもらいたいと思って作るときと比べ。
気の持ちようが変わってくるのが、面白いです。





その田沢湖から少し南へ行くと、武家屋敷で有名な角館があります。
友人の結婚祝いに、樺細工を買いに行きました。
若い人にも手にとってもらえるよう、可愛らしいデザインのものを作るなど。
伝統工芸も進化しているんだなと思いました。
技術と製法はそのまま、未来に向かっていることに、なんだか心が動いたな。





さらに南へ、横手市大森町。
芝桜のライトアップを見に行きました。
写真の奥の方に芝桜が広がっているのですが、この手前の芝生が気持ちよくて。
寝転んで花火を見る人、走り回る子供達、すごく自由な空間でした。
夜の遠足みたいだったな。
こういう、本当に何気ない場所が、田舎のいいところだと思います。




ボーカル録音、仮歌なのに、緊張します。
もともと上手くもなんともないのですが、それにしても声でない。
しかし、いいところもあって。
編集を自分でするようになってから、タイミングや音量、伸ばす、切る。
そういう意識が強くなっていました。
歌で自分を表現する人、いつも尊敬します。





音メモを詰めたCD-Rをお土産に。
後半は東京へ行ってきました。
そして、前回会えなかった人を中心に、いろんな人とゆっくり話しました。
高円寺にある“cafe gallery mo mo mo”さん。
行きますと言って、もう2年くらい経ってしまっていましたが、ようやく行きました。
話に聞いていた通り、そこにいるだけで安心するような居心地のいいお店でした。
ここでは、音楽の話をたくさんしました。
池袋の喫茶店で、古い友達と会って、田舎と都会のあれこれ、のような話。
よく行ったスタジオへ抜ける道に、いい雰囲気のお店が出来ていて。
いやあったのに気がつかなかったのかな。
知っていたら、タバコ臭いスタジオのロビーじゃなく、ここで時間を調整していたのに。
夕飯はすべてお酒の席だったので、あんまり覚えていない。
近況報告と思い出話、これからの話、とにかく時間が許すまで色々。
みんなで話したり、二人で話したり。
三人の日、四人の日、短い日程でいろんな人に会えて、よかったです。
時間をつくってくれたみなさん、ありがとうございました。


最後に、上野公園で、田植えと折りたたみ式の話、をしました。
折りたたみ式っていう式があったら面白いな、と今書いていて思いました。
ただ今より、平成28年度、折りたたみ式を開催いたします。
まずは当団体代表、折田タミによる、たたみ初めです、全員、畳みにご着座の上、シャツを脱いで皺にならないよう折りたたみ下さい。
・・・・(楽しい)。
話を戻しますが、混み合う動物園と、美術館への大行列を横目に。
木漏れ日散歩しました。
なんだか今回は、都会見知り(?)をしてしまって。
買い物のときなどはすごく合理的な説明に逆に困ってしまったのだけど。
最後は、和やかな気持ちで上野から帰れました。
そして、お気づきの通り、東京でまったく写真を撮りませんでした。
なんでしょうね、前回は住んでいたところ、よく行ったお店、景色から何から。
とにかく携帯電話とトイカメラを向けていましたが。
今回は、そういう気分ではなかったな。
サイズ違いの靴を履いてきてしまったような。
何かある度に高まったり落ちたり。
決して悪い意味ではないけど、どこか今までとは違うフィルターで今の東京を見る。
久々に会って目的地まで歩きながら、時間を埋めていく工程は、楽しいなと思った数日間でした。
たまった洗濯物、洗って乾いたら、綺麗に折りたたもうと思います。


2016-05-13

音メモ 33 - Break in the parking -

友人と車に乗っていたときのこと。
飲んでいた珈琲のプラスチックのふたを何気なく指で叩いていたら。
あれ、音が心地いい。
駐車場でハザードの音をハイハット代わりにして録音してみました。
好みな音だったので、ギターやピアノで音メモに。
副題は、“駐車場で一休み”、ですね。






2016-05-01

音メモ 32

歌詞を書いて、曲をつけて、歌をつけずに、音メモとして公開します。
歌詞を考えるなんていつぶりだろう。
最後に書いたものはどんなだったか、覚えていないくらい。
歌はありませんが、メロディを探して、当てはめて。
口ずさんでみてもらえると、うれしいです。






“ランプを灯せば”

いつからか向日葵は とっくと背を越えるのをやめた
いいなずけと結ばれた あの子は遠くで暮らしている

夕べの風は少し荒くて 軋む窓辺に気配が揺れた
ランプを灯し 影がうまれ ともすれば
汽車の汽笛が聞こえてきた 気がした

あかぎれた手のなかの たゆたう顔を流したら
薪をくべ 湯気のぼる
(しばし間) こうして暮らしている

夕げの味が少し甘くて 身に染む思いに少し肩が揺れた
ランプを灯し しおりで開く ともすれば
校舎の鼓笛が聞こえてきて

胸を焦がした

日々は帰らぬ しかし意味は変えられる
ランプを灯し 時がうまれ ともすれば
「そう、上出来さ」 聞こえてきた 気がした



(季節感はないですが、音メモとして公開します)