2017-08-28

オジフェス2017「つきぬける」に参加して。

秋田県潟上市で開催された、複合アートイベント、オジフェス2017。
このブログでも何度も触れてきましたが、27日で、展示が終了しました。
夕方に自分の展示を片付ける時間、少しだけ寂しいものがありました。
参加できて、とても楽しかったです。
写真家の高橋希さん、スタッフのみなさん、展示作家のみなさん。
ありがとうございました。
ご来場いただいた皆さま、気に入ってくれた方。
そして何よりCDを買ってくれた人、ありがとうございました。
尚、置かれていたQRコード、ダウンロード期限は9月2日までです。
ご注意くださいね。





廊下の奥に置かれた、古くて重くて大きなミシン台。
子供のころに家にあった、使われなくて眠っていたものに、ちょっとだけ似ていて。
一目で気に入りました。
ミシン台の上にはヘッドホンが置かれていて、音メモが流れている。
僕がいる時間帯は、スピーカーをONにして。
廊下を通り抜ける気持ちいい風と一緒に、音楽を流してもらったりもしました。
入口近くのベンチで聴いていましたが、自分でも、とても心地よかったです。
最終日、こだま会館へ着くと、子どもたちがそのヘッドホンを付けて踊っていて。
微笑ましく、うれしい気持ちになりました。
CD「inacagraphy+」は、事前に準備していただいた分が完売になり。
急遽増やしていただいたそうで。
ありがたいですね、ここから出会った方、初めまして、よろしくお願いします。




他の作家さんの展示写真は載せられないので、併設されたカフェスペースを。
こだま会館は、長年使われていなかった建物に手を入れて再利用されたアートスペース。
なので、もちろんカフェとしてもとても素敵です。
お客さんのいない時間には、用事もなく座って涼んでいました。
ぼーっとできてよかったな。
26日と27日には、この会場で集めた音で作った音メモを追加したのですが。
キッチンの音はたくさん使わせていただきました。
特に午後、写真の時間のころ、いい場所です。





写真や彫刻、版画や陶芸、壁を飾る作品や、可愛らしい人形、箱庭や刺繍。
入る部屋によってまったく違う、でも少し共通するような。
中には、一目ではよくわからないもの、2回見てもやっぱりわからないもの。
そういうものを自分のなかで答え合わせする楽しみ。
作家さんから話を聞くことで知りました。
写真のように、所々に置かれた、小さな気配り。
素敵なものに囲まれた空間でした。
そういえば、展示を見た友人。
「版画や彫刻、やってみたいな・・」とつぶやいていて。
あぁこうして伝わって広がっていくんだなと思いました。





最終日は長い時間、こだま会館で過ごしたので、まわりをたくさん散歩できました。
羽後飯塚駅を過ぎて、八郎潟の方まで。
今はない、琵琶湖についで、日本で2番目に大きかった湖を、想像したり。
そして、展示を片付けて、帰宅する前。
それぞれにある作家さんの作品も、ひとつひとつ搬出されていくんだろうな。
こだま会館、とてもいい場所です。
今後、本や雑貨を販売するセレクトショップのようなかたちにもなるそうです。
ぜひ一度、お立ち寄りいただけたらと思います。
9月2日はここでお祭りも開催されます。
駅の方へ歩いていく道。
去年から、何往復もしたので、ちょっと愛着すら覚えてきました。
レンガ造りの壁も、公園と広い駐車場も。
そういえば、初日に来たときは、機材を持ってここを歩いただけで汗だくでしたが。
最終日の夕方には、少し肌寒いくらいでした。
「夏休みが終わったみたいな顔」という、fishmansの曲の歌詞が浮かんで。
今、もし鏡や反射する窓なんかがこの帰り道にあったなら。
そんな顔してるのかな、と思いました。

オジフェス2017のサイト

オジフェス2017についてのページ
昨年のオジフェス2016感想のページ