2014-08-24

岩岡ヒサエさんという漫画家さん。

CDのジャケ買い、いつからかしなくなったな。
ジャケットだけを見て、これはすごい音楽に違いないと信じて。
買って、一喜一憂していました。
人生の終わりのような絶望を(言いすぎ)感じる作品もあったし。
飛び跳ねるくらいの感動(これは本当)を貰った作品もありました。
だいぶ無駄使いだったけど、楽しかった。
最近は、やっぱり事前に調べて、試聴してからじゃないと買わなくなってしまった。


その代わり、本や漫画は表紙買いするようになりました。
最新刊のところに積まれているもののなかから。
表紙を気に入ったものを買って、移動中に読む。
そのうち、挿絵がこの人だから買う、ということも増えてきました。
(酒井駒子さんという方が描いているものは買ってしまいます)
表紙買いを始めたきっかけの作品がありました。
学生の頃のことなので、もうだいぶ前になりますが。
アルバイトまでの時間を持て余して入った本屋にて。
この本に出会いました。





可愛らしい、ほのぼのした漫画を想像して買ったのですが。
中身は、生と死をテーマにした、仄かに暗い内容でした。
このなかのある物語で、泣いてしまいました。
それから、岩岡ヒサエさんの作品を集めるようになりました。
「土星マンション」という作品で、何やらすごい賞をいただいたようで。
元職場でそのPOPを作らせてもらったりしました。
新居の本棚にも、20冊+薄い本1冊、並べてあります。
どれも、仄かに暗くて、じんわりくる素敵な作品です。


この「しろいくも」や「土星マンション」は。
IKKIという雑誌から発表された作品です。
僕は土星~でこの雑誌を知ったくらい、漫画雑誌に疎い方だったのですが。
読んでみると、とても面白い漫画がたくさんありました。
そして、一時期、まだまだ有名じゃない、連載していない方がIKKIから出す作品集のようなものを、よく買っていました。
音楽で言えば、メジャーデビューが決定しているバンドのインディーズベスト。
そんなIKKIが、9月に休刊になるとのことで。
残念に思いながらも、雑誌自体を買っていなかった自分には。
何も言うことはできないですが。
それに合わせ、原画展が開催されると、秋田で。


・・・ん?秋田で??
あらら、うれしいけど、なんで??


思わぬ知らせに、喜んでいるところに。
まさかの、岩岡さん含め女性作家さん達の、トーク&サイン会も開催と。
日時は、新居への引越し真っ只中でしたが、行ってきました。


まず、原画展。
絵本の原画展、小説の自筆原稿展示会などは、行ったことがありましたが。
漫画の原画展は初めてでした。
細かい、色が綺麗、線が力強い。
知識がないので、こんな感想しか書けないけど。
どれもすごくて、なかなか先へ進めませんでした。
原画ならではの、修正液の跡や、少し汚れてしまっている箇所。
味わい深かったです。
ピンポンでお馴染み、松本大洋さん。
ものすごく大きい作品、特にすごかった。
そしてやっぱり、岩岡さんの細かい線の風景は、好き。


そして、トーク&サイン会。
そもそも、サイン会というものに行ったことがないので、どうしていいかわからない。
何を着て行っていいのかわからない(言いすぎ)。
サインを貰うのも、G LOVEのコンサート終了後にフライヤーに書いてもらった以来。
とりあえず、言われるがまま、並んで、少しお話して、サイン書いてもらいました。
だいぶ前に、土星マンションの感想を、メールで送った際。
曲を添付したところ、ご自身のサイトの日記に感想を書いてくださり。
そのお礼を言ってきました。
トークショーも、土星マンションの裏話が聞けたり。
ストーリーを書き始めたきっかけがあまりに深くて。
想像以上に重いテーマで本当に驚きました。
マイクが入っているかチェックするのに、話す前にこっそり。
そっと息を吹きかけたりする仕草が、可愛らしかったです。
一時期、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTにハマり。
小さなドクロを身に着けていたお話、爆笑させていただきました。
まさか、TMGE好きとは、勝手に親近感。


こんな経験が、地元でできるとは思っていなかったので。
まんが美術館、グッジョブ!!と思いました。
作家さん達みんな、秋田を気に入ってくださったらしく。
SNSなどでも、帰りたくない、また来たい、と言ってくださっていて。
うれしいです。
岩岡さんの作品、お薦めですので、ぜひ読んでみてください。
できれば、手にとって、細かな線と風景の綺麗さに、息を飲んでください。


2014-08-14

河童を探しに遠野へ。




以前のブログ(satohyoh blog)が容量オーバーのため、こちらに移りました。



2014年の3月から、実家の改築のため準備や手伝いをしてきましたが、ようやく完成し、今は少しずつ、仮住まいから実家に引っ越し直しているところです。

では、生まれ変わった我が家の画像を。




どん!







あ、間違えました。

これはお隣、岩手県の遠野に行ったときの写真でした。

でもせっかくなので、遠野のことを書きたいと思います。




遠野は民話の町として有名で、河童や天狗の伝説が伝わっています。

今でもこのような古民家が残っているので、時代劇、大河、映画の撮影にもよく使われているそうです。

また、宮沢賢治ゆかりの地ということで、イーハトーブの世界はこういう景色なのかな、と想像しながら歩いても楽しい。

遠野から花巻にかけて、たくさんの資料館や記念館もありますし。







広大な敷地に古民家を移築し、集落を作っている、テーマパーク的なところ。

360°山々に囲まれているため、本当にタイムスリップしたような気分になります。


竜馬伝の前半、田んぼのシーンはここ。
天地人のオープニングにも登場するそうです。

屋根から何か生えてます。

かやぶき屋根を長持ちさせるため、今も火を焚いてるそうです。

馬!!


白馬!!!

涼しくていいところでした。


この白馬、見た事あるなぁと思っていたら、前に見たある映画に出ていました。

夏休みの小さい子供達が、触りたいけど恐いくて、すり足で近づいている様子が、微笑ましかったです。









ちなみに、河童の捕獲許可証というものも、売っていました。

せっかくなので、目撃されたというお寺と、小川に行ってみました。



河童はどこだ。
河童を探せ。
どこだ?
どこだ、どこだ。
あれぇ、いないねぇ?






一方、花巻方面へ行く途中にある、眼鏡橋。


夜にはライトアップされるみたいです。

そして、週末にはSLがこの橋を渡ります。

幻想的な風景が、銀河鉄道の夜を思わせると、大人気。

山を登っていって、目の前にこの橋が現れたときは、ちょっと感動しました。












こんな感じで。

新しいblogもよろしくお願いします。

雨続きなので、なかなか引越しが終わりません。

往復、往復。

また、音メモも、載せていきたいです。