2016-05-01

音メモ 32

歌詞を書いて、曲をつけて、歌をつけずに、音メモとして公開します。
歌詞を考えるなんていつぶりだろう。
最後に書いたものはどんなだったか、覚えていないくらい。
歌はありませんが、メロディを探して、当てはめて。
口ずさんでみてもらえると、うれしいです。






“ランプを灯せば”

いつからか向日葵は とっくと背を越えるのをやめた
いいなずけと結ばれた あの子は遠くで暮らしている

夕べの風は少し荒くて 軋む窓辺に気配が揺れた
ランプを灯し 影がうまれ ともすれば
汽車の汽笛が聞こえてきた 気がした

あかぎれた手のなかの たゆたう顔を流したら
薪をくべ 湯気のぼる
(しばし間) こうして暮らしている

夕げの味が少し甘くて 身に染む思いに少し肩が揺れた
ランプを灯し しおりで開く ともすれば
校舎の鼓笛が聞こえてきて

胸を焦がした

日々は帰らぬ しかし意味は変えられる
ランプを灯し 時がうまれ ともすれば
「そう、上出来さ」 聞こえてきた 気がした



(季節感はないですが、音メモとして公開します)